こぶた「こんにちは、こぶたです」
うま「ウマです。」
今では盆踊りが大好きすぎる私。
夏だけではなく、春夏秋冬年がら年中盆踊りのことを考え、
盆踊り沼にどっぷりはまり込んでいる日々を送っていますが、
実は、子供の頃は盆踊り大嫌いな子供でした。
ウマ「おお!衝撃の告白!」
そんなわけで、今日は盆踊り嫌いだった私が盆踊り大好きマンに変身するまでのお話。
こぶた「盆踊り嫌いなお子さんに困っている親御さん、必見ですよ」
ウマ「そんな親いるのか・・・?」
私が盆踊り嫌いだった理由
なんで、子供の頃の私が盆踊りを嫌っていたのか、
その理由をご紹介しましょう。
理由①会場の暗さと音と匂いが子供心に不気味だった
なんのこっちゃ?って話ですね。
もう少し詳しく説明します。
私が子供の頃っていうのは、今から40年くらい前の話。
時代で言うと、昭和の終わりの頃です。
当然、現代と比べれば、屋外での電力供給力は劣っていましたので、
提灯や屋台の灯りがあっても、やはり会場は薄暗い場所でした。
そして、音。
要するに、踊りのための音楽。
当時はまだCDすらありません。
音源はカセットテープが主流。
毎年使っているカセットテープの、ちょっと伸びた音が、なんだか気持ち悪かったんです。
ウマ「ほおほお、なるほど」
こぶた「で、匂いは?」
子供の頃の私が嫌いだった匂いは、ナフタリン臭。
今でも盆踊り会場で時々感じることがありますが、
浴衣を大切に保管する際に入れていた防虫剤の匂いですね。
薄暗さと、テープの伸びた音楽の音と、ナフタリン臭の合わせ技で、
幼少期の私は盆踊り会場に「気味が悪い」と言うイメージを持ってしまっていました。
理由②親が屋台で買ってくれるものがビミョー
こぶた「これまた、なんのこっちゃ?だよね」
詳しくご説明しましょう。
子供の頃屋台で買ってもらって実は嬉しくなかったもの
①綿菓子
あれ、甘くて美味しいんですけど、
どんなに気をつけて食べても手や口周りがベタベタになるじゃないですか。
とてもいやでしたね。
②ヨーヨー
水が入った風船ですね。
買ってもらったその時はまだいいんです。
翌朝、確実に萎んで寂しい姿になっている。
諸行無常を突きつけられるようで、嫌いでした。
③キャラクターのお面
お祭りで売ってるキャラクターのお面て、
なんかパチモン臭くないですか?
二次元のキャラを立体にしているので、全く同じにならないのは仕方ないんでしょうけど。
しかも、目の部分に穴が空いててなんか気持ち悪いし。
被ると息苦しいし。
本音を言えば、本当にいらなかったですね。
④金魚すくい
すくえた試しがない。
何も楽しくなかった。
ウマ「剥き出しの本音が満載だな・・・・」
理由③私のことを一方的に知っている謎の大人
こぶた「説明して」
親戚の家に行った時とかにもある光景だと思います。
「あらー、〇〇ちゃん。大きくなったわね〜」と声をかけてくる知らない人。
相手は私のことを「△△さん家の〇〇ちゃん」って知ってる。
でも私は相手のことを知らない。
この、めっちゃリアクションに困るシチュエーションが心底苦手でした。
理由④親に放置される
そうこうしているうちに、私を連れてきた親は大人同士で集まって、井戸端会議が始まります。
そして、「踊りの輪に加わって踊ってきなさい」と放置されるまでが一連の流れ。
「踊ってきなさい」って言われても・・・。
知らない人に混じって、知らない曲の知らない踊りを踊るなんて、
当時の私にとってはとんでもない無茶振りでした。
輪に加わることもでできず、親には構ってもらえず、
櫓の下に隠れたこともありました。
知らないおじさんに引きずりだされました。
ウマ「万一のことがあったら危ないからな」
こぶた「そのおじさんには感謝した方がいいね」
そんなわけで、盆踊りに連れて行かれるのが本当に嫌いだった子供時代
上記の理由から、盆踊り会場に行くのは大嫌いでした。
今こうやって書き出してみると、どれもたわいもない事のようにも思えます。
でも、子供の頃の自分にとってはとてもとても重大なことだったんですよね。
こぶた「子供って、大人の気づかないところで色々感じたり考えたりしているからね」
一粒の種
小学校4年生か5年生の時のことでした。
結果的にはこれが親に強制連行された最後の盆踊りでした。
例年通り、屋台で欲しくもない買い物をして、知らない大人に声をかけられたりして、
「踊ってこい」と親に放置され・・・。
所在なく輪の外に佇んでいた私。
そんな私を、輪の中から手招きする人がいました。
近所に住んでいるSさんというお婆ちゃんです。
Sさんは、物心ついた時から知っている人。
「〇〇ちゃん、一緒に踊ろう。教えてあげるから」
正直あまり気乗りはしていませんでしたが、
と言って他にやることもないし、
知っている人が声をかけてくれたので、輪の中に入りました。
曲は盆踊りの超定番、「炭坑節」でした。
Sさんは、「掘って、掘って、かついで、かついで」と、
丁寧に踊り方を教えてくれました。
2回続けて炭坑節がかかり、その間に私はすっかり炭坑節を踊れるようになりました。
次にかかったのは「東京音頭」でした。
こちらもお馴染みの曲ですね。
これもSさんの丁寧な指導で、すっかり踊れるようになりました。
「この二曲を覚えていれば、どこに行っても楽しめるから」
Sさんの言葉が心に残りましたが、
今後も輪に加わって踊るつもりはサラサラありませんでした。
こぶた「うわ、可愛くない子供・・・」
発芽から開花して満開までが爆速だったw
子供の頃にSさんから感染したウイルスが長い潜伏期間を経て奇病を発症・・・
ウマ「待て待て、いきなりなんの話だ?」
もとい。
Sさんの蒔いた一粒の種が、ある日突然発芽・・・。って言うお話。
その後の盆踊りと私のことをお話ししますね。
盆踊りとは無縁だった思春期
私は、小学校を卒業した後、地域外の学校に進学したため、
地元の友達との関係がすっかり希薄になってしまいました。
だから、中高生の時にありがちな、友達同士で夏祭りに行く・・・って言う経験が全く無いんです。
ジッタリンジンの「夏祭り」とか、漫画「boysbe」にありがちな展開、ちょっと憧れます。
コブタ「浴衣姿にドキッとする・・・みたいなやつね」
それそれ。
本当に、そういうの縁がなくて、
そして多分このまま永遠に盆踊りには行かないんだろうと、結構本気で思ってました。
新しい街での出会い
社会人になった私は、親元を離れて一人暮らしを始めました。
新しく暮らし始めた街で、友達以上恋人未満の飲み友達ができました。
こぶた「お、遅れてきた青春の予感」
夏のある日、
「駅前で盆踊りやってるから、一緒に行かない?」と彼に誘われました。
盆踊りなんて何年ぶりだろう。
もちろん踊る気なんか微塵もなく、
たこ焼き食べて缶ビール飲んで、いつもの居酒屋に直行だな・・・というノリで彼と待ち合わせ。
予定通り、彼と並んでたこ焼きを頬張りながら缶ビールを飲みつつ、
輪の中で踊る人々を眺めていました。
眺めているだけのつもりだったのに・・・
踊りの輪を眺めているうちに、ビールの酔いも手伝ってか、
「楽しそうだな・・・」という気持ちが芽生えてきました。
さりとて、知らない曲の知らない踊り。
みんな、どこでこんな踊り覚えるんだろうね、なんて冷めた気持ちで眺めていると・・・
知ってる曲きたーーーーーーー
聞き覚えのある音楽が流れてきました。
「炭坑節」
これ、知ってる。
Sさんが教えてくれたやつ。
パックに残っていたたこ焼きを口に詰め込み、
飲みかけの缶ビールを彼に押し付け、
気がつけば私は、踊りの輪の中に体をすべりこませていました。
輪の中で踊る快感
炭坑節を踊り、「輪の中」という環境に慣れた私。
みんなで輪になって踊る気持ちよさ。
次の曲は当然知らない曲でしたが、
この輪の中から出たくないという気持ちが勝っていました。
そのまま輪の中に居座り続け、見様見真似で踊り続けました。
踊り終わって
そのまま終了まで輪の中で踊り続け、なんとなく踊れる踊りも増え、
すっかりご機嫌の私。
そんな私に声をかけてくれたのは、
粋な浴衣姿で上手に踊っていたお爺さんでした。
「あなた、よく頑張って踊っていたね。とても良かったよ。」
お手本にしてガン見していたのがバレていたのかしら。
でも、この一言がとても嬉しかったんです。
盆踊り、めっちゃ楽しい。
こぶた「Sさんの蒔いた種が長い時を経て芽を出して」
うま「粋なおじいさんの言葉が栄養になって」
こぶた「踊る阿呆の出来上がりだね」
終わりに。盆踊りの意味
盆踊りの由来って、お盆に帰ってきたご先祖様を慰めるものだったって話を耳にしたことがあります。
死者に思いを寄せる踊り。
もちろん、普段そんなつもりで盆踊りに参加しているわけではありません。
楽しいから踊る、気持ちいいから踊り続ける、それだけのこと。
でも、夏の夜空をふっと見上げると、
Sさんがお空の上から踊る私を見ているんじゃないかと思うことがあります。
Sさんはきっとドヤ顔で笑ってる。
「ほらね、楽しいでしょ」って。
ウマ「なんかいい話ふうにまとめたな」
コブタ「ところで,缶ビールを押し付けられたまま放置された彼は・・?」
彼は、「踊る阿呆を見ながらビールを飲む阿呆」なので、なんの問題もありませんでした。
今では私の盆踊り行脚に付き合ってくれる,良きパートナーです.
おわり


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